リウマチ科
リウマチ科
リウマチ科では、その名の通り関節リウマチを中心とした診断・治療を行っていきます。
関節リウマチの炎症を抑える薬物療法を行います。また、関節の痛みが強い場合には、関節注射も行います。
関節リウマチは、症状が軽いうちならばその進行を抑える薬なども効きやすく、関節の変形などを回避することができます。早期発見・早期治療がポイントとなる病気ですので、「あれ?」と思ったらすぐに受診するようにしましょう。
関節リウマチとは?
関節リウマチは、関節の滑膜に炎症が起こり、腫れや痛みがでる病気です。
進行すると、関節痛だけではなく、関節の変形や関節強直などが生じ、日常生活動作に支障をきたしてしまいます。
リウマチに対するアプローチ
当院のリウマチ診断方法
初期のリウマチは診断が難しいため、1回の検査だけではなく、経過を観察しながら何度か検査を行うこともあります。理学所見、検査結果および問診などからほかの病気と識別し診断をします。
早期リウマチ診断基準(日本リウマチ学会基準)
この6つの内、3つに当てはまる場合を早期リウマチと診断します。
- 全身の3つ以上の関節で、指で押さえたり動かしたりすると痛む
- 全身の2つ以上の関節に、炎症による腫れがある
- 朝起きたときに、関節がこわばっている
- 皮下結節(リウマトイド結節)がひじやひざなどにみられる
- 血液検査で赤沈の異常値が出ることや、CRPが陽性であること
- 血液検査でリウマトイド因子が陽性である
以前は関節リウマチは徐々に進行し、15~20年以上経過すると関節の変形が出現してくるとされていましたが、最近の研究によると発症してから2~3年の間に最も骨・関節の破壊が進行すると考えられています。
早期診断・早期治療がより大切になってきており、手のMRIと血清抗CCP抗体を用いた超早期関節リウマチの診断基準も考案されています。
早期リウマチ診断基準(厚生労働省 江口班 2006年)
- 抗CCP抗体、リウマトイド因子陽性
- MRI画像による対称性手・手指関節炎・滑膜炎
- MRI画像による骨びらん、骨髄浮腫
以上3項目中、2項目以上に当てはまると、超早期関節リウマチと診断されます。
抗CCP抗体や超音波検査(エコー)は当院で行うことができますし、MRIについても他院と連携して円滑にMRI検査をお願いしています。
当院のリウマチ治療方法
リウマチと診断された後も、人それぞれたどる経過が異なります。
そのため、様子を見ながら、薬や治療法を変えていきます。1回で効果が出る方もいらっしゃいますし、お薬が効きにくい方もいらっしゃいます。一緒に相談をしながら、最適な治療法を探っていきましょう。
リウマチ治療の3本柱
- 薬物療法(内科的療法)
- 関節の炎症を薬で抑えていきます。最近は研究が進み、様々な良い薬が出てきています。
- リハビリテーション療法
- 患部を温めたり動かすようにして、こわばりや痛みを軽減します。
- 手術療法(外科的療法)
- 痛みや症状の度合いによって検討します。手術が必要な場合には専門病院にご紹介いたします。